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テスト前に不安を書き出すことは、気持ちを落ち着かせるのに有効か?

投稿日:2018.12.18.

プレッシャーはワーキングメモリに悪影響を及ぼす

人はプレッシャーを受けるとワーキングメモリに悪影響を及ぼすことが分かっています。ワーキングメモリとは一時的に記憶を保管しておく場所のこと。そして、ワーキングメモリが悪影響を受けると、例えばテストの点数が下がるという結果も出ているんですね。これは、プレッシャーがワーキングメモリの領域を使ってしまうからだとされています。では、プレッシャーの悪影響を減らすにはどうしたら良いでしょうか?

テストの不安を紙に書き出す

「テストの不安を書き出すことは、ワーキングメモリに良い影響を与えるか?[1]」という研究がこの疑問に答えてくれます。

この研究では参加者を3グループに分け2回のテストを受けて貰っています。まず、2回のテストには以下の違いがあります。

  • 1回目はプレッシャーを掛けずにテストを受けてもらう
  • 2回目はプレッシャーを掛けてテストを受けてもらう

そして、2回目のテストを受ける前にはグループごとに以下の違いがありました。

  • 何もせずそのままテストを受けたグループ
  • テストを受ける前に「テストとは関係ないこと」について書き出してもらったグループ
  • テストを受ける前に「テストの不安」について書き出してもらったグループ

その結果は図1の通りでした。この結果によれば、テスト前に「テストの不安」を書き出したグループはテストの点数が上がった一方で、そのままテストを受けたグループと、「テストとは関係のないこと」を書きだしたグループは点数が下がっていました。

[図1] プレッシャーへの対応

不安に向き合うと勝てる

これらの結果をまとめますと、テスト前に「不安を書き出す」だけで不安や緊張を緩和し、ワーキングメモリを働かせることができるようになることが分かりました。また、不安を感じたときに、その対象を忘れたり、目を背けない方が良いということも分かりました。つまり、不安に向き合うことが良い結果に繋がるということでした。ですので、何か不安を感じることがあれば紙に書いて不安と向き合うようにしましょう。また、プレッシャーやストレスに強い勉強法は検索練習だということも分かっていますので、こちらも合わせて使いたいですね。



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About
植木都顕
(Ueki, Kunitaka)

システム開発会社(株)ロワのアトリエ代表取締役
早稲田卒(副総代)。稲門会副会長、研究会副幹事長
1.技術屋。知性構造に興味を持ち人工知能を研究
2.読書家。書籍・論文あわせて年間3,000冊以上
3.効率主義。論文抽出に独自ツールの使用など
最近の目標は海外の大学院で勉強すること
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