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オックスフォード大学流、効率的に英語文献を読む方法

投稿日:2019.8.11.

実際にオックスフォード大学の講義を受講して、英語文献の読み方と学術英語の書き方を学んできました。このエントリでは、その講義で推奨されていた英語文献を効率よく読むためのテクニックを私の解釈も交えてご紹介します。

特に、英語長文に悩んでいる中高生や、海外論文を読まなければならない大学生・院生に役立つ内容だと思います。

英語リーディング戦略の概要

英文を読む目的は様々あると思いますが、何れの場合も読む時間は限られていると思います。広範囲の文献から短時間で必要な情報(例えば、証拠、出典、例、専門用語など)を読みとっていく必要がありますが、具体的にどうすれば良いのでしょうか?

効率的に英文を読む方法として、講義のなかで推奨されていた方法は以下の4つでした。

  • 予測:タイトルや図表から文章の内容を予想する
  • スキミング:要点だけを拾い読みし、全体像をつかむ
  • スキャニング:自分が必要な情報だけを探し出す
  • 精読:文章全体を読み通し、しっかりと理解する

このうち、予測と精読はそのままなので説明不要だと思います。このため、以下ではスキミングとスキャニングについて具体的な方法を解説します。

スキミング

スキミングは、文章から特定のワードを抽出し全体像を理解する方法です。といっても、具体的にどうすれば良いのでしょうか?

文章から以下の3つのワードを抽出するだけです。

  • 主語名詞
  • 強動詞(※)
  • 形容詞・副詞(動詞の描写を助けるもの)

※ 強動詞というのは、基本的な動詞(左)より説明的で、より具体的にイメージが伝わる動詞(右)のことです。

  • run / jog, sprint, bolt
  • walk / slink, trot, mope
  • make / create, forge, foster, brew
  • say / speak, voice, purr, mutter

では、どうやって強動詞を見分ければ良いのでしょうか? 調べてみましたが、明確に見分ける方法はないようです。念のため、複数人のネイティブに確認してみたところ、同じ動詞でも人によって強動詞となるか否か意見が分かれていました。

このため、強動詞とは、頭の中で状況を具体的にイメージさせる動詞と抽象的に理解すれば良いと思います。特に英文を読むときには、単純に「動詞を抽出する」と考えてしまっても良いかもしれません。

それでは、コースのなかで実際に使われていたサンプルでスキミングしてみましょう。

The euro surged above $1.50 today for the first time since the currency was launched in 1999 and analysts say the currency might rise even higher.

  • 主語名詞 → The euro
  • 強動詞 → surged
  • 形容詞・副詞 → rise higher

つまり、これだけ長い文でも The euro surged (and may) rise higher. といった感じになります。

スキャニング

スキャニングは、必要な情報を見つけるために使用する方法です。

例えば、花火大会のチラシを見かけて興味を持ったとすると、開催場所や日程を探しますよね。そのとき、無意識に「〇〇公園」「〇〇川」といった地名や、日付や曜日が書かれていることを想定して情報を探すと思います。

つまり、特定の情報に関連するワードを予想したうえで、読み飛ばしていくのが良いでしょう。

The euro surged above $1.50 today for the first time since the currency was launched in 1999 and analysts say the currency might rise even higher.

例えば、この文章から以下の情報を探そうと思ったときは、

  • ユーロはどれほど高騰したか?
    → 通貨単位やマーク、上下、増減といった単語に注目。  (above $1.50)
  • いつ急増したか?
    → 日時や曜日、数字に注目。 (today)
  • 誰が予測したか?
    → 人名や職業に注目。 (analysts)

このようにすると、素早く必要な情報を見つけられると思います。

まとめ

英文のリーディング戦略は以下の4つでした。

  • 予測
    タイトルや図表から文章の内容を予想する
  • スキミング
    要点だけを拾い読みし、全体像をつかむ
  • スキャニング
    自分が必要な情報だけを探し出す
  • 精読
    文章全体を読み通し、しっかりと理解する

特に、スキミングができるようになると、英文の理解を相当早くすることができると思います。これらの方法を駆使して、効率よく必要な情報にアクセスしましょう。



こちらの記事も参考にしてみてください。

About
植木都顕
(Ueki, Kunitaka)

システム開発会社(株)ロワのアトリエ代表取締役
早稲田卒(副総代)。稲門会副会長、研究会副幹事長
1.技術屋。知性構造に興味を持ち人工知能を研究
2.読書家。書籍・論文あわせて年間3,000冊以上
3.効率主義。論文抽出に独自ツールの使用など
最近の目標は海外の大学院で勉強すること
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